彼岸花が咲き誇り、10月に入ってから一気に秋らしくなりました。
夏が暑すぎたお陰で、いきなり朝晩が冷えてビックリするくらいです。(ホントいきなりすぎない…?(笑))
今の状態はといえば、マラソン後1ヶ月にしてようやく20kmのジョグ(超ゆっくり)や、ペース走(6kくらい)をやれる気持ちと身体が戻ってきました。
1500mの記録会に出ようと決めたことも大きかったと思いますが、無理矢理走ろうとかやらなくて良かった~
自然に任せた方が私には合っているようです。
しかしそんな中……実は故障しました💦
とは言っても、筋肉の張り(筋膜癒着系)の比較的ひどいバージョンですので、ジョグはゆっくりなら問題ないのですが…
長年出なかった持病のようなものだったので、痛みが出た時はやっぱりショックです。治ってなかったの!と。
そんな故障と治療において、初めての体験をしたので記録します。📝
🍊始まりはスピード練習
1500mの記録会に出ると決めたことで、「ある程度のスピードは慣れておかないと」と思った私。
大したタイムは狙えないことを分かっていたけれども、やっぱり出るなら最低このくらいは出しときたいな…なんて欲も出ますし。
そこで、久々にスピードを出した300mくらいの流しを何本かやってみたのですが…
あまりにも出しすぎました(笑)
いま振り返れば、そんなスピード、数年ぶり…
マラソン練習の時でも、ショートインターバルを全くやっていません。とにかく余裕のあるペースでの練習のみ。
そんな中、いきなりやっちゃったので筋肉がビックリして固まりました。
これは、現役時代に発症したもの。
右の大臀筋が固まり、突っ張るように張る。すると筋肉が上手く伸縮してくれないので、特に足の振り出しなどの伸ばす時に、痛くてブレーキがかかります。もちろんストレッチも痛い。
再発したことにショックを受けたけれど、悲観しててもしょうがない。しかも今回は強力なコーチ(旦那さま)がいます。
まずは旦那さまに教えてもらった「筋膜の癒着」を取れる治療院へ行き、治療してもらいました。
🍊治療後に出た「新たな痛み」
結果、前回は2ヶ月以上かかった症状が一発で見事に緩和!!
凄腕に驚きながらも、ホッとして翌日からまたゆっくりジョグを再開。
まだ少しの違和感と治療後の重さはあるけれど、大丈夫そうだと思って治療2日後に芝生でペース走を行いました。
そうしたら……
左の大臀筋が張りすぎて、痛い。
もともと痛かった右じゃなく、左が固まりました。
???
どういうこと……?
治療自体は、癒着を取るマッサージと鍼をやってもらったのですが、その時にバランスを取るために、痛い右だけじゃなく左も同じくやってくれました。
確かに、左脚もスピードを出したことでそれなりに張ってはいました。
でも筋肉痛のようなもので、伸縮の際に痛みが出るような張りではなかった。
それが…もう完全に痛いのです。
3日ほど様子を見ましたが改善無し。明らかに好転反応では無いことが分かりました。
これは……治療の影響なのか……
治療してもらって悪化するなんてこと、あるの??
5日くらい様子を見ましたが、変化無し。いつも見てもらっていた別の整骨院へ行ってきました。
「ピンと突っ張っちゃってるような感じだよね。右と全然違う。鏡餅みたい」
そんな事を言われながら、その週に2回治療をしてもらい、ようやくほぐれてきました…あー痛かった。
セカンド・オピニオンを受けて良かったです。
🍊痛みが出た原因と可能性
原因は不明なのですが、可能性としてはまず1つ目。
「鍼治療の影響」ではないかと思います。
調べてみたら、こちらの記事のように「隠れていた別の箇所に痛みが出る」こともあるらしい。
けども、何かな…ちょっと違うような。
セカンド・オピニオンを受けた整骨院の先生は「可能性として、刺激が強すぎたのかもしれないね」とのこと。
「鍼治療は身体との対話なんだよ。鍼を打つと、筋肉が締め付けてくることもある。そういう時は、「いいかな?」と会話しながらゆっくりと段階を踏んで打つ。最初から打たせてくれない時だってあるしね。そんな時は周辺に打って緩めていくと、「いいよ」と言ってくれることもあるよ。慌てず、ゆっくりと対話しなくちゃいけない。マッサージも同じね」
特に私の場合、左足は故障したことがなくて鍼治療の経験はほぼありません。
そういう意味でも、鍼の刺激が強すぎたのかもしれません。
もうひとつは、「急に大きな動きをしたこと」。
スピードを出そうとすると、ストライドが伸びて自然と大きな動き(フォーム)になります。
私はマラソン練習の際、スピードを出した練習はしていませんでした。
ゆっくり長くと、ほどほどのペースの距離走やインターバル。ラストであっても決して上げない。
スピードをある程度出したインターバルは全く行っていません。
するとその影響で、動きが小さくなっていた可能性があります。
トップアスリートだと、ジョグでもスピードを出してもほとんど変わらず美しいフォームで走ります。
それはきっと、しっかりと様々なトレーニングメニューを組み合わせているからでしょう。
20代以前の身体ならいざ知らず、いきなり速く走ろうとするとこうなるらしい(笑)
身を持って体験いたしました…
ここまでの考察は、あくまでも可能性の話で原因は特定できません。
もともと、身体を無理に動かそうとした私が発端だから、最初の鍼治療が悪かったという話でもないのです。
以前、ランナー(スポーツ選手)の「痛み」は原因や病名が特定出来ないものがほとんどだ、と教えてもらい、私は今でもそう思っています。
筋断裂とか、捻挫とか骨折とか、レントゲンやMRI等で特定できる、外科の範囲内の分かりやすいものならいざ知らず。
筋バランス、フォーム、練習量、食事、メンタル……複数の要素が絡み合って何らかの「痛み」が起きる。
これをすれば治る。
これをすれば再発しない。
確実な方法など無いのでしょうね。
🍊気づけた自分の内面の変化
久々に故障を経験して、自分の身体は自分で研究し、試行錯誤していくしかないんだなぁと思い知らされました。
そんな中、故障に対しての自分自身の受け取り方に少し変化も感じています。
以前だったら、私は故障によって、ショックを受けてしゅんとして、気持ちがガクッと落ちます。
しかもこれが長い長い。ものすごい引きずります(笑)
この状態はいわゆる「悲劇の主人公」。
可哀想、絶望、失望…
これ、人は大好物ですよね。
「ハラハラ」「ドキドキ」のドラマのような大きな波。
「ドラマチックな感覚」がもし好きなのであれば、実は私たち自身がそれを喜んで使っているという見方ができます。
故障をしたことは嬉しくないハズなのに、どこかで「可哀想な私」に酔っていたり。
故障のことじゃなくても、何かに直面した時に自分の捉え方が顕著に出ます。
どうしよう?
なんでなんだろう?
もうダメだ…
そういう「絶望」のエネルギーに囚われることも出きるし、
じゃあ、どうする?どうしたい?
改善するポイントは?
今やるべきことは?
さらに良くなるためには、どんなトレーニングをしよう?
このように、「希望」というエネルギーに変えることだって出きる。
そういう感じで今回は、不思議と「希望」を感じている私がいることに気づきました。
どこかで「今度は大丈夫」と信じていたというか。
決して私はポジティブじゃない人間だけど、事実をしっかり「見よう」としたからかもしれません。
故障は「悪いこと」と捉えがちだけれど、実はマイナスではないと思っています。
止まることで気付くことがたっくさんあるから。
実は心も身体も追い込みすぎて、本当は休みたいのに休めていなかったな、と気付けたり。
実は自分に合っていない方向に進んでいて、「そのやり方は違う」と気付けたり。
なんにせよ、「それじゃあ続かないよ」。
よりよい未来へ進むために「強制終了」的な事が起きると私は感じています。
もうホント、過去の自分に口酸っぱく伝えたいです。
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