冬至が明けてChristmas Eve🎄
そう、今回はこのイベントのために岐阜に来たのです。
初開催の『GIFU MMJ5』。
えー、正式名称は『Gifu Motosu Mt. Monju5』。要はなにかって、岐阜県本巣にある文殊の森&山をぐるぐる5時間耐久レースです。
実は、旦那さまの地元の後輩さん主催。そのご縁で私も走ってみました。
5時間って、2年前の養老山脈トレイルランニング以来…
これがめちゃくちゃキツくてもう大変でした…なので今回はできるだけ準備。
せめて20kmは当たり前に走っとこうと、寄居の山を走る私。
走りきれるのかな、ドキドキワクワク…
🍊え、一周で獲得標高800m?…ウソじゃなかった。
私、5時間耐久って初めてです。旦那さまに聞くと、スタートとゴールが一緒の周回コースをぐるぐる走り、関門時間に達すると次の周回へは進めずそこで終了とのこと。
どうやら、一周が8km(8.5km強)で、早朝7:00スタート。関門は11:30。
つまり、11:30過ぎてから戻ってきたらそこで終わり。5時間まるまる走れないこともあるし、5時間を越えることもある。(次の周回へ行けちゃった場合。一周8kmありますからね)
でも…コースが全く分からん!同じところを何度も通って、でも別の道へゆく?
しかも前日に雪。そんなに積もらなかったけど大丈夫かな…
心配しながら当日を迎えると、一周めはスタッフさんが一緒に走ってくれることに。
3チームくらいに分けてみんなでスタート。あれ?スタッフさん速くない?(笑)
私、追い付いたり下りで置いてかれたりを繰り返して一周を終了。
どうやら八の字を描くように、まず半周してもう半分走って一周でした。
半周ごとに、通過タイムを自分でボードに記入。
さて、ウォームアップ?が終わり、ここからが本格的に耐久レース!
獲得標高(合計何m登ったか?)が一周800mってあって、いやまさかぁと思ってたけど…キツい~(笑)
二周目からすでに脚がパンパンになる。それくらい続く階段祭り。
そして下りの急な階段もキツいんだってば!
下り怖い&弱い私、ヨチヨチする。
二周目が終り、どうやら旦那さまがトップ通過みたい✨
時間的に私はあと行けても一周。最後なので思いっきり味わおう。
途中で、同時開催の文珠山親子ハイキングの皆さんに応援されながら。
キツいけどよりよりも、走れる気持ち良さと嬉しさがいっぱいにゴールへ。
…なんかいる。
関門侍でした(笑)関門切りされた。
私は女子では一位で、全体では五位くらい?でした。
🍊まさかのドラマ。旦那さまは一位…あれ?
旦那さまはもう半周行けたので、そのゴールを待つ私。
ゴールよりも手前でウロウロ。あと5分くらいかな…
あれ?疲れてるしもう少しかかるか…??
来ない。
おかしい。
ゴールへ戻ってみる。
「旦那さん、ハンガーノックで動けなくなったそうで。結構ひどいらしくて、ドリンクと補給と服を持ってスタッフが向かいました」
まじか!!
車を回して欲しいと言われたそうだけど、車は行けないらしく。
え、本当に大丈夫なのかな。ソワソワ。
「今、スタッフとゴールへ下ってきているそうです」
良かった!歩けるなら大丈夫だ。
走って登って迎えにゆく私。
SP3人に囲まれながらヨチヨチ下って来る旦那さまを発見。
顔色は悪いけど、普通に話せるし大丈夫そう。今度こそ胸を撫で下ろしました。
色んな人に「かなり辛そうで…心配してました」と言われる旦那さま。
確かに、後から見た写真はすんごいキツそう。
とにもかくにも、救急車案件じゃなくて本当に良かったぁ。
どうやら、両足がつる→低血糖→低体温→動けなくなる、という三重苦を味わったんですって。
一位だったけど、リタイア扱いなので記録なし…
私、若干複雑だけども表彰へ。
おいエナもらいました。
その間、旦那さまは帯同していた整体師の方に、ストレッチやら漢方やら色々と処置を施してもらっておりました。
本当に皆さん、早朝から手厚いサポートありがとうございました。
🍊これは、私への素敵なギフト。
家に帰り、寝たら完全に回復。食欲もあるしもう心配はなし。
それにしても、です。
かなりビックリしました。
彼は結構トレランレースは出ていて、もっともっと長い距離も走っているし、補給や走り方や自分のことも分かっている人だったから。
でもその次の日、改めてじっくり当日のことを味わった私はビックリ。
あ、これってまるっきり私のあれを再体験してるじゃん!
あれとは。
ハードに走っていた時代、競技を引退する前。私はグアムのマラソン大会に出ました。
10kmのレース。
10kmなんて何度も走っているし、練習もしている。問題なく走れる距離。
でも、脱水症状を引き起こし救急車で運ばれちゃったんです。グアムで!
実はこの時、私はトップを走っていました。後から知りましたけど…
なのにゴールまであと400m地点で倒れたんですよねぇ。
一緒に来て走った母は超ビックリ(笑)
母が走りきってゴールしたのに、私はリタイアで病院へという…まさかの出来事。
10kmで脱水なんて無いんですふつう。
何が起きたのか。
背負いすぎちゃって私自身のことが分からなくなったんです。
レースで優勝すると賞金がもらえました。母の旅行費の足しにしたかったし、海外レースで優勝という結果がどうしても欲しかった。
だから走る前から緊張と不安とプレッシャーのみ。楽しさなんてかけらもない状態。
しかも遡れば、数ヵ月前からそんな状態でずっと練習していたんです。余計な肉体改造もして、自分自身の心も身体もコントロールしようとしていました。
そうしたら本番ですよ。本番で。なんてことない距離で、救急車。
優勝を目の前で逃すっていうおまけ付き。
あの時と旦那さまのリタイア、なんだか酷似してるんですよね。
当時はとにかく「なんで…」しかなく、全く捉られていませんでした。
自分を責めて「何でなんだろう」「何でこんなに弱いんだろう」「恥ずかしい」「情けない」のオンパレード。
原因を探して考えて考えて、自分を責めていました。
感じていたのは「限界」。
何かは分からないけれど、限界。
その限界が何なのか、今回を通じてようやく分かりました。
「結果」や「承認」といったものを獲得しようと求めて走り、「外側」に力を使うことは私に全く合っていなかった。
思考であれやこれや考えて、速さを求めてトレーニングするのも、本当はやりたくなかった。
走り方の前提がズレまくってたんです。
私が「私」からズレてどっかいっちゃってました。
今回のトレランでは「楽しい」「嬉しい」「気持ちいい」だけで走っていましたが、もうこれだけ。
走れる喜びだけで走ってて、何か適当に遊んでる感じでした(笑)
写真にもそれが出ていて、まぁ終始笑っております。
私は本当はこの走り方をしたかったんです。
色んな走り方があって良いけど、もう本当にこうやって走りたいだけらしい。
とってもシンプル🎶
それに、気付かせるために起きたんだ。
しかもクリスマスイブに。
とってもとっても、素敵なプレゼントを過去の私から貰った気分です。
もうね、ズレたりなんかしないからね。
本当に「私」と繋がれたのなら。
「本当の私」から一ミリも離れなければ。
私が「私」と一致したのなら。
今の自分の状態、感情、望み…すべてをちゃんと捉えられます。
私が私という「内側」に力を与える。
外に外に力を使うんじゃなくて、内に内に向けてゆく。
自分を責めるでもなく、思考でどうにかコントロールしようとするでもない。
私という内側にある力を、出すのでもなくただ表現するだけ。
それが私の走り方。
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