大感謝の北海道マラソン、完走とその記録。

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「走ること」あれこれ。
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2023年8月27日(日)。北海道マラソンを無事、完走しました!

2023年に入ってから本当に少しずつ少しずつ、心と身体を準備してきた8ヵ月。

『走ること』と本当の意味で向き合えた期間の一つの区切りとして、無事に完走できたこと、タイムも納得できるものであったことに今、心から安堵しています。

そんな北海道マラソン後の振り返りを自分のために書きます🍊

出走前の振り返りはこちら☟

🍊暑さに驚きの前日~スタート。ココは本当に北海道…?

前々日から北海道に入り、翌日に受付へ。

受付前の朝の軽いジョグでも滝汗。その後の大通り公園での受付も、暑さで汗が止まらない…

もし1日でもズレて、この日が開催当日だったら……そう思うとある意味「ラッキー」だったのかもしれません。

前日は観光どころではなかったけれど、味噌ラーメンだけはしっかり食しました😊

マラソン当日。スタート地点に行く電車に乗った瞬間に気づく。「え?シューズに着ける計測タグって、2個なの⁉」

私は1個しかつけていなくて、慌てて宿にダッシュで確認に走る。しかし、結果は1個のみ。2個の人と1個の人がいたのでした…

めっちゃ焦って確認しに戻ったのに、徒労に終わりガックシ。でも、良い気晴らしになりました(笑)

会場に着くと、トイレは数が足りな過ぎて長蛇の列。男性側も無理で、旦那さまは諦めて戻ってきました。女性は言わずもがな。駅構内のトイレや建物内のトイレに行く人の姿も。(ここは改善して欲しいところです)

スタート時の気温は30℃。資格記録を持っていない私は、Dブロック後方よりスタート。

並ぶ前に、リスタートの代表お二人と会員さんに合えたのが嬉しかった♪

実は旦那さまも、記録証を出し忘れたために同じDブロックからのスタート(笑)

「号砲が鳴ってからスタート地点までの最長記録、11秒なんだよね」

もちろん、そんな早くスタート地点を超えられるわけがありません。5分くらいかかるかな…なんて覚悟していたら、2分30秒はかからず行けたのは良かったです。

しかし、スタート20分前から並ばなくてはいけないルールですので、この暑さでは待っている間も給水は必要。

旦那さまがそれに気づき、パウチのカルピスを事前購入。一緒にちびちび飲みながらスタートし、5kmまでの給水まで分け合いながら走りました。

🍊スタート~ハーフ。下がらない気温。曇らない空。降らない雨。

予報では曇り。10時過ぎから雨が降るはずが…バッチリ晴れ。先ほど書いたように、気温は30℃。

大会気象データを見ると、30℃越えの日は確かに過去もありましたが…そうは言っても蒸し暑過ぎる。

5kmっていつもならほぼ給水を取らないんですが、この日は別です。とにかく水とかけ水を5個以上とって、1個は飲み、残りは全身にかけてとにかく冷やす!!

10km地点になると歩く人、立ち止まる人が出始める。

キロ5’切るペースでゆっくりめに走っているのに、私も「このまま最後まではキツイぞ…」と実感しながら走っていました。

2.5kmごとにある、給水とスポンジが有難い…ちょっとリズムが崩れても、給水でバシャバシャ水をかけ、取り過ぎと思うくらい水を取り、スポドリを飲んで復活。

途中で、持参した天然塩を舐めながら走る。

終始この繰り返しでした。

給水所ですが、とにかくランナーに余裕が無い。みんな我先にと手前から取るため、混雑&紙コップとスポンジは道路の真ん中まで散乱状態…こんな光景、初めて見ました。

🍊ハーフ~ゴール。専属ペーサーと別れと一人旅。そして…

旦那さまがなんと!30kmまで専属ペーサーとして一緒に走ってくれました。

実は旦那さま、一緒に走る予定は全く無かったのです。そもそも、彼はマラソンを今年は狙っておらず、私に付き合って参加してくれただけ。(おやさしい…)

夏マラソンはダメージが大きいから途中で抜けようかな…なんて話も出ていたくらい。だから私も強いて頼もうとはしませんでした。

でも、Dブロックスタートで一緒になったので「10kmまでペース作って、あとは自分のペースで行くね」。

からの10km通過「ハーフまでは一緒に行くわ」

からのハーフ通過「いや、30kmまで…」

これ、優しさではございません。暑さとダメージを考慮すると彼もキツめだったからです。

成り行きでそうなったものの、振り返ればこれが私にとっては最大の救いでした。

今回で北海道マラソン4回目の参加。マラソンのペース配分もベテランの旦那さまの声かけは神の啓示です。

「最初の5kmは登りだから、これくらいゆっくりでOK」

「暑いからゆっくり焦らず行こう」

「もうすぐ給水だから少しずつ左へ」

「とにかく身体全体に水をかけまくって!」

「キロ5’切るペースは保っているから大丈夫だよ」

30km以降は、お別れして一人旅。もちろんここからがキツかった。

キロ5’をギリギリ保っていましたが、35km手前から軽く脱水状態に。意識と身体の感覚が怪しくなっている。

しかしながら、グアムのレースで本気のヤバイ脱水症を経験している私、意識を確認しながら自分と対話しながら走り続けます。

残り4kmほどから、もうふくらはぎと太ももはパンパンに張り、動かなくなる…

歩きたいと何度も思いながら、それでも必ず3時間30分を切らねば、悔いが残る!!!

絶対に切ろうと誓いながら粘り…ゴール。

3時間29分32秒。

ギリギリのサブ3.5でした。

ゴール直後はただただ、安堵です。

喜びではなくて、キツ過ぎたこと、サブ3.5を死守できたことと、走り切ったことへの安心がミックスされて涙が出てきました。

先着していた旦那さまがお迎えしてくれて、抱き合う。「頑張った。キツかった~!」

ゴール後に貰えたグレープアイスバーは格別に美味しくて、氷袋、冷えたお水も嬉しかったぁ。

しかし足が全く残っておらず、脱水状態となりしばらくベンチでダウン。

旦那さまが荷物を取って来てくれたり介抱してくれたりで大感謝。

何とか宿に戻った後は、二人とも軽い熱中症状態により爆睡。

夕方からの打ち上げには回復し、お腹いっぱい食べました♡

🍊走って実感した力不足。熱中症や脱水症状の危険性。

こうして無事にゴールできたわけですが、身をもって知った反省点はたくさんあります。

挙げたらきっとキリがないけれど、3つほど。

1つは、「強度の練習を出来る心身が作れていなかったこと」。

30km以上の練習であったり、×10本以上のインターバルであったり。そういう距離が長めの練習ができる体力・精神力・脚づくりは出来ませんでした。

もちろん、今回のマラソン挑戦の趣旨はタイムではなく『自分(走ること)と本気でしっかり向き合うこと』。それでも、後半の脚のツラさを思うと…マラソンを最後まで走れるという意味では足りなかったと感じています。

酷暑と脱水状態を考慮しても、「私ってこれくらいでしか走れないのね」と痛感しました。

2つ目は「筋力不足」。

大きな筋肉である、大殿筋や大腿筋。そしてコアである体幹。その筋力不足は否めません。

身体は絞れて走れる身体になっていたけれど、筋力不足は後半落ちた要因にあるでしょう。

3つ目はシンプルに「準備と経験不足」。

こちらはフィジカル面というよりは、マインドや気持ちの方かな。夏マラソンに対する認識が甘かった。キツイと分かってたけれど、こんなに危険でハードだとは思っていませんでした。

もし旦那さまがペースメイクをしてくれなかったら…焦って速く入り過ぎて潰れ、リタイアしていた可能性が大です。

そして、給水やエイドの大切さ。「飲んどこう」「水かけておこう」なんて認識では危険です。意識して取り、しっかりと水をかけて身体を冷やす。

携帯していた補給食も、今回天然塩のみでしたが足りませんでした。エイドでコーラやタブレットを貰ったのはトレイルレース以来です。知識不足にもほどがある…

実はちょうど北海道マラソンと被るように、こちらの記事がアップされています。50km競歩・鈴木雄介選手の告白です。

酷暑ドーハの世界陸上で「冷えを感じていた」…東京五輪を出場辞退、50km競歩・鈴木雄介の身に起きていたこと「最初は“疲れ”と思っていたが…」(小堀隆司)
「もう無理だという気持ちと、最後まで諦めたくない気持ち。その間で揺れていて、なかなか決断はできませんでした。正直もう戦える状態ではなかったんですけど…」(鈴木雄介)

記事は旦那さまが教えてくれました。熱中症の危険性、その後のダメージの大きさに身が引き締まります。

一人で出ていたら搬送されていたかもしれない。そう思うと、今でもコワくなります。

🍊得られたことと、今の気持ち。

何だかスイッチが入って「反省点」がたくさん出てきましたが…気持ちとしては大満足です。今の私の力は出せました。

何よりちゃんと故障せず練習を重ね、走り切って今も心身ともに健康でいること。これ以上に幸せなことは無いです。

その練習で得たものは大きく2つ。

1つ目は「この練習でもここまでは走れる」というデータを得られたこと。

週2回だけのポイントである、24kmまでの距離走orジョグ/×5本までの1000mや1200mのインターバル(しかもキロ4’)でも、サブ3.5は切れた。

さらに、ゆっくりめのペースで走ることを覚えたおかげで、35km以降のかなりキツイ場面でも「あとはキロ6’のペース走で良いんだよ」と言い聞かせたことで、気持ちに余裕が持てました。

その気持ちが途切れなかったお陰で、脚がおなくなりになった状態でも、最後まで諦めずに走れたのだと思います。

余裕を持ったペースで走ることを身体に覚えさせる効果、絶大です。

2つ目はBCT(ベースコントロール)トレーニング。

1か月半でしたが、BCTトレーニングで体幹を鍛えられたことで、大きく崩れることなく後半の粘りに繋がったと感じます。

また、いつもは腰が痛くなるところ、痛みが無いのでこれもトレーニングの成果かも。


そして走り終わった今の気持ちとしては……一区切りだな、と。

スイッチが入って「もう少し頑張ってタイムを狙いたい…!!」とはなっていません。

「自己ベストを出すには、これ以上の練習をもっともっと積み重ねる必要があるよ。どうしたい?」

そう自分に語り掛けると、私の心と身体はもう続かないことがハッキリしました。

出産や子供のことを考えるタイミングとしても、今しかないとどこかで分かっています。

ただ……もったいない!って正直思っちゃいます(笑)

ここまでベースを作って身体を絞って、ようやくスタート地点。これからが楽しみなんだけどなぁって。

きっと、これからも大いに揺れるでしょう。だって女性だものね。

そんな揺れる自分の気持ちを旦那さまに共有しながら、まずはゆっくりと休んでみます。

最後に。

旦那さまへ。

妻のワガママを全力で叶えてくれて本当にありがとう。

日々の練習のメニュー、アドバイス、考え方、相談…そして北海道へ一緒に来てくれて、しかも一緒に走ってくれたこと。これ以上に幸せなことはありません!

人生の宝物の思い出です。

精神面で本当に本当に助けられました。これからも…よろしくね。

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