10年ぶりの1500mレース。ここからまた、始めよう。

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「走ること」あれこれ。
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秋って素晴らしい。陽射しはあたたかいし、風は心地よい涼しさ。

空も美しい。

なのに、なぜ記録会の当日が全力で雨なのでしょうか。雨が降るとやっぱり寒い…

ということで、故障中の脚が心配ながらも10年ぶりの1500mレースに出てきました。

結果的には、なんと出走時には雨がやんでくれたのですが…(笑)

私の一番の「鬼門」だった1500m。そのレースの振り返りです。

🍊緊張と不安。なのに焦らされる出走。

1500mは、中学生の全盛期の私が全国大会に出場した大切な種目です。

だからこその「鬼門」というか、ネックというか。

私にとって特別過ぎていたために、ずっと避けてきたような気がします。とにかく、走るのが怖い。

だからこそ私自身にとって、「走ることと向き合う」と決めた今年に走ることに意味がある。そう思っていました。

酸いも甘いも経験した1500m。そして熊谷陸上競技場という、何度も走った懐かしすぎる場所。

もう会場に着く前から緊張して先のことが考えられない状態です(笑)

どうしよ…

私はいつもこんな感じで、小学生の頃から出走前にはこれでもかというくらい緊張していました。何にも食べられなくなるし、レースが終わった後はブツッと緊張の糸が切れて、気持ち悪くなってトイレにこもるほど…

今はそんなことは無いけれども、それでも緊張します!!

一緒に走るのは、二まわり近く歳の離れた高校生だし…

会場には観客がいて常に走りを見られてるし…

雨がやんでくれないかもしれないし…

本気で最後尾になりそうだし…

脚も不安だし…

初心者か!というくらいぐるぐると不安を抱えていた私に、さらなる試練が。競技が始まらなーい。

スターターとタイマーが連動しなくて、2回に1回はスタートのやり直しをしていました。

短距離の子たちが気の毒になるくらい、何度も何度もやり直し……

もはや苦笑するしかありません。最終的に、競技開始は100分ほど遅れました(笑)

でも、そういうトラブルのおかげで逆に緊張は和らいでいた気がします。

🍊初めて感じた「楽しさ」。この場所から、ふたたび。

何度も見慣れた1500mのスタートの景色。

あんなに緊張していたのに、スタート時にはふっと視界が広がって、周りの景色がハッキリと見えました。

「大人のレースをするように」

カントク(旦那さま)の至上命令を肝に銘じて、脚も不安なので自重気味にのんびりスタート。

高校生はスタートがめっちゃ速いのであっという間に置いて行かれる。最後尾から走り出す私。

1周目…2周目…常に前を見据えて、落ちてきた高校生を抜き去ってゆく。

気づけばラスト1周になり、「これはイケル」と確信したのでビルドアップ。 

気持ちよく走り抜けたゴール後は、思わず笑顔になりました。

こんなに…走っている時から「楽しい」と思えたレースが初めてです。

過去は「何かを背負って」走ることが多かったからでしょう。全国大会やインターハイを懸けてとか。自己ベストを出すぞとか。

私は本来、そういう「何かを背負って」走ることには向いていないんです。

とにかく何も考えず、思うままに楽しく走ってみた。そうしたら、結果がついてきちゃった。

これからもそのくらいの気持ちでいいと思いました。結果は出るときは出るんだから。

タイムは5’27″67。

5’30″ぎりを狙っていたので、今の私には十分!!

もちろん、自己ベストタイムからは程遠い……それと比べちゃったら何とも言えないタイム。

でも、心から思えました。「この場所から、ふたたび始めよう」。

今の身体は10代と全く違いますし、環境も練習も気持ちも違う。そもそも比べることなど無意味なわけです。

見方を変えれば、30代でもトラックレースに出ていること、そこそこ走れることの方がすごいかも、なんて。

🍊いつからでも始められる。

「何歳からでも遅くない」という言葉があります。

今ならそれが少し分かるかもしれません。

一度走ることから完全に数年離れても、こうして再び走れるようになれる。

故障を含めて立ち止まることを恐れていた10代、20代前半の私に、前のめりで伝えたいな。

数年走らなくたって全然大丈夫!

同じように走ることは出来ないけれども、今の自分でいくらでも走ることができる。

大体、走り続けていたって身体も考え方も変わるんだし、「同じように」なんて結局無理なんだから。

逆に旦那さまはもう、走ることを25年以上も絶やすことなく「継続」している人です。

常に、今の自分はどんなトレーニングが合っているか?何が足りないのか?など、変化させながらアップデートしながら、続けてこれた人。

結局、速い・遅い/上手い・下手などは全く関係なくて「続けた人」がプロフェッショナルになるんですよね。

一度辞めてしまったから、私はこれからが本当のスタートだと感じています。

そして数年後に自己ベストを出せたら、もっと声高に「いつからだって遅くない!!」って言おう。

旦那さまは今回のレースで「なっちゃん、5’00″切れるわ!」と可能性を感じてくれたようです。

これが一番うれしい…もしかしたら、今年あと1回1500mのレースに出るかもです。

いつ妊娠するか分からないから、もうレースに出るのは辞めよう…とセーブしていたんですけど、それって全然面白くありません(笑)

先のことを考えて、本当はやりたいことを我慢するなんて…そっちの方が身体に毒!

きっとそうだ。走れる限り、思いっきり走っておこう。

ふたたびやる気を取り戻し、復帰記念ともいえる充実のレースになりました。

あ、写真はもちろん旦那さまです。

「メインは妻」と言って、一眼レフを構えて撮ってくれた旦那さま、ありがとう。

おかげで「カッコいい!!」とお褒めいただけるナイスショットになりました♡

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